SD・FDフォーラム
SD・FDフォーラム
教職員の資質向上を目指す共同研修会(SD・FDフォーラム)
年1回、大学等の教職員向けのフォーラムを開催してます。
基調講演の他、テーマ毎の分科会に分かれ、高等教育を取り巻く諸課題を議論しています。
SD・FDフォーラムの対象者
- 全国の大学教職員/学生/企業関係者/法人関係者/教育機関関係者/官公庁職員
※加盟大学等・団体に所属する方は、無料で参加いただけます。
第13回SD・FDフォーラム 開催報告
8月20日(火)・21日(水)の2日間に渡って、SD・FDフォーラムを開催いたしました。
今年度は、「教職学社協働」をテーマに、「学生参画」に重点をおいた基調講演やパネルディスカッション、6つの幅広いテーマの分科会を実施し、全国から延べ207名が参加しました。
今回は、基調講演およびパネルディスカッション、一部の分科会をハイブリッドで開催するなど、オンラインも活用しながら事例紹介や取り組みの情報共有を行い、情報交換会では高等教育機関に携わる関係者の交流ができる場を提供しました。
なお来年度の開催情報は、詳細が決まり次第、順次本ウェブサイトにてご案内いたします。
第13回SD・FDフォーラム 開催概要
テーマ・開催趣旨
テーマ:
教職学社協働
~教員、職員、学生、社会が協働して行う大学運営を考える~開催趣旨:
大学の置かれている環境は、急激に変化しています。それに伴って、高等教育施策において、大学運営や管理におけるガバナンス強化が求められるようになってきました。特に、教員、職員、学生、地域社会の関係者など多様なステークホルダーとの関わりを深める必要があるため、これから益々、教職学社協働の推進が重要になっていきます。
そこで、本SD・FDフォーラムでは、八王子地域を中心とした、教職学社協働の事例紹介およびステークホルダーとの意見交換をおこない、これからの協働のありかたを展望します。これらを通じて、高等教育機関の持続可能な発展の一助となることを願っています。
開催日時
1日目:8月20日(火)13:00~19:00
(基調講演・パネルディスカッション・情報交換会)2日目:8月21日(水)
午前:9:30~12:00 午後:13:30~16:00
(分科会/ワークショップ)
会場
八王子市学園都市センター
東京都八王子市旭町9-1八王子スクエアビル11階・12階
(JR八王子駅北口より徒歩3分・京王線京王八王子駅より徒歩7分)
参加費
■大学コンソーシアム八王子会員:
・フォーラム参加費:無料
・情報交換会費:2,000円※
■その他:
・フォーラム参加費:2,000円※
・情報交換会費:2,000円※
※別途エントリー手数料(220円)がかかります。
申し込み方法
申し込み
事前に受付専用サイト「SPORTS ENTRY」に会員登録の上、お申し込みください。
「SPORTS ENTRY ホームページ」(終了しました。)
申し込み・入金期間
令和6年7月5日(金) ~ 8月15日(木)【申込期間を延長しました】
注意事項
◆申し込みは先着順になります。
◆参加分科会の決定
・参加通知書とともに、ご参加いただける分科会をご案内いたします。(8月15日頃予定)
※開催時間が異なった分科会を第1希望と第2希望でご選択いただいた場合、両方の分科会を受講いただけます。
※第1希望、第2希望ともに定員に達した場合、別途調整させていただく場合があります。
1日目プログラム(8月20日/基調講演・パネルディスカッション・情報交換会)
基調講演① 13:25~13:55 ※オンライン配信有
「私立学校法改正に見る教職学社協働~社会の信頼と支援獲得に向けて~」
片見 悟史 氏(文部科学省 高等教育局 私学部 私学行政課 課長補佐)
- 2006年文部科学省入省。スポーツ庁政策課専門官、文部科学省初等中等教育局国際教育課課長補佐、初等中等教育企画課教育制度改革室室長補佐、千葉市教育委員会学校教育部参事などを経て、2022年より現職。2023年に成立した私立学校法改正にサブリーダーとして参画する。
講演概要
- 私立学校が社会の信頼を得て一層発展していくためのガバナンス改革を推進する改正私立学校法では、評議員会の機能強化を行い、「教職員」「卒業生」「地域社会」など幅広い関係者の意見の反映を目指している。急速な少子化が進展する中、私立大学はレジリエントな大学へと構造転換していく必要があるが、地域社会をはじめとしたステークホルダーの理解と支援は重要であり、その一例としてふるさと納税の活用事例について紹介する。
基調講演② 13:55~14:55 ※オンライン配信有
「学生参画による大学マネジメントの可能性~多様なアプローチとその先にあるもの~」鳥居 朋子 氏(立命館大学 教育開発推進機構 教授)
- 専門は高等教育マネジメント。博士(教育学)。名古屋大学高等教育研究センター助手、専任講師、助教授を経て、鹿児島大学教育学部准教授。2009年より現職。著書に、『大学の質保証における教育プログラムの評価と改善−IR機能を活用した好循環づくりのティップス−』(編著、東北大学出版会、2024)、『大学のIRと学習・教育改革の諸相:変わりゆく大学の経験から学ぶ』(単著、玉川大学出版部、2021)、『大学のIR Q&A』(共編著、玉川大学出版部、2013)など。現在、一般社団法人大学教育学会理事、日本高等教育学会理事、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構 大学機関別認証評価委員会委員、公益財団法人大学基準協会 質保証における学生参画のあり方に関する調査研究部会調査研究員ほかを務める。
講演概要
- 学生が参画する大学マネジメントや質保証のあり方への関心が高まっています。日々の学びや経験を通じて成長する学生が参画することには、どのような意義や可能性があるのでしょうか。そして、そのアプローチは個々の大学の特性に応じて、どのように描け得るのでしょうか。これらの点について考え、議論を深める素材にするために、先行研究やいくつかの事例等をもとに話題提供をしたいと思います。
基調講演③ 15:15~16:00 ※オンライン配信有
「学生参画による教学マネジメント」栃木 哲朗 氏(創価大学 大学評価・IR事務室長)
- 創価大学 経済学部卒業後、民間企業を経て、母校である創価大学に2017年1月より赴任。
教学システムのリプレイスメントに携わり、2021年度より大学評価・IR事務室長を務める。
他 創価大学 学生2名
講演概要
- 創価大学は7年に一度の受審が求められる認証評価を契機にこれまで教学マネジメント構築を進めて参りました。その中で見えてきた諸課題を踏まえ、「学生第一」を掲げる創価大学として、学習成果の体現者である学生に有益な取り組みに転換することを目指して現在本学が取り組んでいる事例をご紹介します。
- 創価大学 経済学部卒業後、民間企業を経て、母校である創価大学に2017年1月より赴任。
パネルディスカッション 16:05~17:05 ※オンライン配信有
≪パネリスト≫石川 雅史 氏(文部科学省 高等教育局 大学教育・入試課 課長補佐)
- 2007年文部科学省入省。文部科学省では、高等教育の質保証やグローバル人材育成(高等教育局高等教育企画課)、地域と学校の連携・協働の推進(旧生涯学習政策局社会教育課)等を、省外では、2030年に向けた教育(OECD教育・スキル局)、幼児期から高校までの地域を教育フィールドとした取組の推進(玉野市教育委員会)等の担当を経て現職。東京大学公共政策学修士(専門職)。
鳥居 朋子 氏(立命館大学 教育開発推進機構 教授)
- 専門は高等教育マネジメント。博士(教育学)。名古屋大学高等教育研究センター助手、専任講師、助教授を経て、鹿児島大学教育学部准教授。2009年より現職。著書に、『大学の質保証における教育プログラムの評価と改善−IR機能を活用した好循環づくりのティップス−』(編著、東北大学出版会、2024)、『大学のIRと学習・教育改革の諸相:変わりゆく大学の経験から学ぶ』(単著、玉川大学出版部、2021)、『大学のIR Q&A』(共編著、玉川大学出版部、2013)など。現在、一般社団法人大学教育学会理事、日本高等教育学会理事、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構 大学機関別認証評価委員会委員、公益財団法人大学基準協会 質保証における学生参画のあり方に関する調査研究部会調査研究員ほかを務める。
栃木 哲朗 氏(創価大学 大学評価・IR事務室長)
- 創価大学 経済学部卒業後、民間企業を経て、母校である創価大学に2017年1月より赴任。
教学システムのリプレイスメントに携わり、2021年度より大学評価・IR事務室長を務める。
他 創価大学 学生2名
≪指定討論者兼ファシリテーター≫
川上 忠重 氏(法政大学 理工学部 教授/大学評価室長)情報交換会 17:30~19:00
2日目プログラム(8月21日/分科会)
午前: 9:30~12:00 午後:13:30~16:00
第1分科会 ≪午前≫ ※オンライン配信有
「通信制高校からみる高大接続」企画概要
- 近年通信制高校の生徒数が急増しており、いまや高校生の12人に1人は通信制高校生だといわれている。通信制高校の生徒数の増加を踏まえると、今後大学教育の質を保証するためには、通信制高校生徒を想定した高大接続を検討する必要があるだろう。ただしこれまでの高大接続は、全日制高校から通学制大学への進学を想定した議論が主であった。そこで本分科会では、通信制高校の現状、通信制高校を想定した入学者選抜の観点で有識者にご登壇いただく。通信制を含めたこれからの高大接続を構想するための議論を深めていく。
≪事例紹介者≫
内田 康弘 氏(愛知学院大学 教養部 准教授)
名塩 匡 氏(京都文教大学 学長室部長)
≪ファシリテーター≫
澁川 幸加 氏(中央大学 教育力研究開発機構 文学部 特任助教)第2分科会 ≪午前≫
「教育DXがもたらす新しい学び~音声合成ビデオからデジタルバッジまで~」企画概要
- 大学eラーニング協議会の事例紹介とコンソーシアムTIESの事例紹介を踏まえて、教育DXがもたらす新しい学びついて、議論するための分科会です。
大学eラーニング協議会は,日本におけるeラーニングを先導的に推進している大学が集まり,教育・運用方法に関する知識交流を図りながら,緩やかな大学連携の在り方を検討していくことを目的としています。
コンソーシアムTIESは、DXを活用した新しい学びの創造を目指すNPO法人です。本分科会では、開発した2つのオープンソースソフトウェアを紹介します。CHiBi-CHiLOはYouTubeなどからビデオを収集し教育コンテンツに再構成し、CHiLO-SpeechはPowerPointの原稿から音声合成でビデオ教材を生成します。また、これらのソフトウェアを活用した実践例として、大阪教育大学の「OZONE-EDU」プロジェクトを紹介します。これは現役教員向けのオンライン研修プログラムで、修了証としてオープンバッジを発行しています。本分科会を通じて、教育DXがもたらす可能性について議論を深めたいと考えています。
≪事例紹介者≫
堀 真寿美 氏(大阪教育大学 学長補佐 産官学連携担当 理数情報教育系 特任教授)
≪ファシリテーター≫
望月 雅光 氏(創価大学 地域・産学連携センター センター長)- 大学eラーニング協議会の事例紹介とコンソーシアムTIESの事例紹介を踏まえて、教育DXがもたらす新しい学びついて、議論するための分科会です。
第3分科会 ≪午前≫
「現代の学校職員に求められている能力とは?~学校職員としての「行動指針」を考える~」企画概要
- コロナ禍を経て、大学・学校の在り方も変わりつつある昨今において、他校の情報等を共有しながら、学校職員として求められている能力について考える。
各所属部署固有の能力だけではなく、大学職員ひいては学校職員として求められていることも含め、職員が業務に取り組むための大元の「行動指針」となる考え方を検討し、グループでの結果を全体に共有し、全参加者が共通の気付きを得られることを目指す。
≪事例紹介者・ファシリテーター≫
前原 征司 氏(明星大学 経営企画ユニット 広報チーム)- コロナ禍を経て、大学・学校の在り方も変わりつつある昨今において、他校の情報等を共有しながら、学校職員として求められている能力について考える。
第4分科会 ≪午後≫
「大学における障がい学生支援を考える~合理的配慮の取り組みに関する情報交流会~」企画概要
- 2024年4月1日より、改正障害者差別解消法が施行され、私立大学等を含む全ての大学等において、合理的配慮の提供は法的義務となった。そこで、障がいのある学生への支援や合理的配慮の取り組みについて学び深めるため、大学の取り組み事例を紹介しつつ、参加者同士での情報交換をする場を提供し、対応のヒントとなるような分科会にしていきたい。
≪事例紹介者≫
山﨑 めぐみ 氏(創価大学 総合学習支援センター長、障害学生支援室長)
益子 徹 氏(東京都立大学 ダイバーシティ推進室 特任研究員)
大坂 麻子 氏(東京工科大学 学務課 学生係/ヘルスサポートセンター コーディネーター)
魚住 ひとみ 氏(法政大学 学生センター 学生相談・支援室事務課 障がい学生支援コーディネーター)
≪ファシリテーター≫
森原 亨 氏(創価大学 総合学習支援オフィス 学習支援課 係長)第5分科会 ≪午後≫
「大学に求められる「ダイバーシティ・マネジメント」~多様性を受け入れる組織づくりに必要なこと~」企画概要
- 社会人、留学生、障がい者、LGBTQなど、多様な人々がすでに大学で学んでいる。「多様性(Diversity)」は「よいこと」として、多くの大学が取り組み始めているが、各部署や教職員が「自分事」として積極的に学びや組織づくりに活かす(Inclusion)までには至っていないのではないだろうか。そこで、「ダイバーシティ・マネジメント」を実践する実務家を招き、大学組織への応用、さらに「多様性」がもたらすメリットについて、参加者とともに考えたい。
≪事例紹介者≫
谷口 正一郎 氏(株式会社TOKYO GLOBAL GATEWAY常務取締役)
野吾 教行 氏(学校法人河合塾 教育研究開発部 高大接続推進チーム チーフ)
≪ファシリテーター≫
長尾 素子 氏(拓殖大学 商学部 国際ビジネス学科 教授)第6分科会 ≪午後≫
「入学前教育、初年次教育を入試との関連で考える~多様な学生への対応~」企画概要
- 18歳人口が減少してく中で学生の多様化への対応が大学教育における課題となっており、教育の質保証が求められる中で、学生の確保や教育水準を維持・向上させていくことが難しくなりつつある。東京薬科大学や工学院大学での入試や入学前教育、初年次教育の取り組み事例をお話しいただくとともに、多様な学生に対応するための課題や自校ができる取り組みについて意見交換する。
≪事例紹介者≫
朝香 聡介 氏(東京薬科大学 入試・広報センター 主任)
田中 祥貴 氏(工学院大学 入学広報部 次長)
≪ファシリテーター≫
二上 武生 氏(工学院大学 教育推進機構 国際キャリア科 教授)※都合により、中止となりました。
第7分科会 ≪午後≫
「教員の教育研究時間の確保のために大学職員ができること〜近年の新たなプレーヤーの動きや事例紹介を交えて〜」企画概要
- 「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査(FTE調査)」の結果から、大学等教員の職務活動時間の現状について、各大学における教育研究時間確保に向けた取組事例等を交えて紹介する。また、研究者の環境改善を政策の外側から実施する新たなプレーヤー(メタサイエンス・アントレプレナー)について、「研究支援サービス・パートナーシップ認定制度(A-PRAS)事業」を例に話題提供し、参加者の皆様に、研究者の時間利用改善について自大学において取り組めることや、研究支援サービスの活用可能性について考えていただく。
≪事例紹介者≫
山本 弦氏(文部科学省 科学技術・学術政策局 研究開発戦略課 専門職)
問い合わせ先
▼申し込みに関するお問合せ
「Sports Entry」お問合せフォーム
▼プログラム等内容に関するお問合せ
大学コンソーシアム八王子事務局
TEL:042-646-5740
MAIL:conso99[アット]gakuen-hachioji.jp
主催・後援・協賛
主催:大学コンソーシアム八王子(企画・運営/SD・FD専門委員会)
共催:八王子市
後援:文部科学省/大学eラーニング協議会/朝日新聞社/一般社団法人日本私立大学連盟/東京都教育委員会/一般社団法人公立大学協会/特定非営利活動法人学生文化創造/日本私立大学協会
協賛:株式会社教育ソフトウェア 丸善雄松堂株式会社
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