（令和3年）第11回ＦＤ・ＳＤフォーラム

テーマ

DX時代に選ばれる大学教育とは

2016年に内閣府の第5期科学技術基本計画において提唱されたSociety 5.0は、「サイバー空間（仮想空間）とフィジカル空間（現実空間）を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会」とされています。しかしながら昨年2020年は新型コロナによって、フィジカル空間での人間の活動が大幅に制約を受け、サイバー空間に依存をせざるを得ない1年となりました。またその影響は一時的なものにとどまらず、結果として社会全体のDX（デジタルトランスフォーメーション）が加速しています。
大学教育（高等教育）においても、オンライン授業が急速に普及する一方、対面授業やキャンパスでの課外活動を望む学生や社会の声も大きく、双方の高度な融合が求められていることは間違いないものの、その具体的な姿は明確ではありません。また、コロナ禍における2021年度入学選抜では地元志向が顕著となり、高校生や保護者における大学選択の意識にも変化が生じています。
こうした背景の下で、「DX時代に選ばれる大学教育」を全体テーマとして開催します。アフターコロナにおいて選ばれる大学であるために、どのような教育やキャンパスライフが期待されているのでしょうか。参加者のみなさまが改めて考え、実践するきっかけとなる場にしたいと思います。

開催日時

2021年8月17日（火）基調講演・パネルディスカッション・情報交換会
2021年8月18日（水）分科会

基調講演 / 事例紹介

西明夫氏（文部部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室長）
教学マネジメントの確立と新たな大学教育の構築に向けて
溝上慎一氏（学校法人桐蔭学園理事長桐蔭横浜大学学長・教授
大学生の学びと成長を促す大学教育を改めて考える―DX時代と進む高大接続をにらんで
寺澤武氏（桜美林大学学長室）
桜美林大学におけるデジタルを活用した大学教育高度化プランの事例紹介―新たな大学価値モデルの創造に向けて―
橋本洋志氏（東京都立産業技術大学院大学・研究科長）
技能教育高度化のための共創的学習プラットフォームの構築―技能伝承の効率化と技能創出―

分科会

(第１分科会)　IRの始めの一歩
～データの可視化は難しくない～
(第２分科会)　CBTを活用した個別最適化学習の可能性について
(第３分科会)　アントレプレナーシップを醸成する大学教育と環境
～中小規模大学による先進事例を中心に～
(第４分科会)　DX時代における学生の学修活動について
～2020年度のコロナ禍の状況を踏まえて～
(第５分科会)　キャリア教育・就職支援ワークショップ
～コロナ禍の今、今後の就職環境の劇的な変化をにらんでキャリア支援・就職支援について改めて考える～
(第６分科会)　キャリア教育・就職支援ワークショップ
DX時代における学生のメンタルヘルスについて
～2020年度のコロナ禍の状況を踏まえて～